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ju-hachi

2021/8/1 横浜バレエフェスティバル2021 感想

横浜バレエフェスティバルを鑑賞してきました。

2020年開催分が丸っと翌年に延期になり、実に1年越しの開催、2020年に購入していた分のチケットが利用できるということで、大事にとっておいた昨年のチケットを握り締めて、少しドキドキしながら会場に行きました。(もちろんあっさり入れていただけました。)

今回も、前日の「前夜祭」も鑑賞してから今回の本番を鑑賞しました。

 

キャスト表

キャスト

 

第1部、フレッシャーズガラについて。

ヴァリエーションを踊った方それぞれについては、正直、動きが小さいなぁ、とか、回転で頭がついてっちゃうような気がするなぁ、とか、ちょっと粗さがしをしながら観てしまった所があって私が良くなかったです…特に、お化粧がめちゃくちゃ濃い子がいて、あまりに派手派手で浮いていたのがとても気になりました。最近、どんどんお化粧は薄手になっているような気がしていて(勘違いでしょうか?)久しぶりに濃い目のお化粧を見たから余計に…かもしれませんが。

Va.を踊られた中では、グラン・パ・クラシック踊られた田中さんが、小柄ですけどお上手で良かったと思いました。

ジュンヌバレエYOKOHAMAの「悪魔のトリル」は、20分近くでしょうか?ずっと踊り続ける大作で、見ごたえがあり、特にソロパートを踊られた、きっとそろそろこの団体から抜けられるダンサーなのかな、と思うくらいの、中では年上のダンサーたちの部分がとても良かったです。

前日の「前夜祭」で超至近距離で見た時、ダンサーの身長差がすごくあったのがよくわかっていたのですが、舞台遠目から見ると全く気にならなくなるのが面白かったです。構成や振り付けのお陰なのかもしれません。

ただ、ダンサー間の実力差は非常に目立ってしまったなぁと思います。統一感に欠けました。パ・ド・ブレ・クリュで途中で足が離れていってしまっている子が凄く目についてしまって、改めて、ああ、やっぱりこのパ、難しいんだよな、と思いました。

あとは、ピンクと青と黄色の衣装をそれぞれ数人ずつ着ているというお衣装だったのが、余計統一感を失わせているような気がして…この衣装の意図を知りたかったな…

 

第2部、ワールドプレミアムについて。

「海賊」を踊ったお二人は、とても個人技が光りました。井関さんはグランフェッテにダブルを何回も入れて、松浦さんもピルエット、すさまじい回転数でした。

井関さんは2019年にも踊りを見ましたが、その時よりも踊りが実に優雅で洗練されていると感じました。良かったです。ただ、個人的に、メドーラのVa.のア・ラ・スゴンドのターンが連続で続く部分は、パとパの繋ぎのうまさを見たいので、4番でためてピルエットが入ってしまうとちょっと残念だなと思いました。

松浦さんは、前にも一度踊りを見たことがあったと思うのですが、パワフルさがより増していたいた印象です。ピタっと止まりすぎでちょっと流れが寸断されてしまうのが個人的に気になったのと、パ・ド・ドゥのサポートがイマイチでしたかね。これからに期待です。

コンテンポラリー作品の「I won't stand still」、とても面白かった。もう1回観たい。二山さんの「エスメラルダの男性Va.」はあまり観ないヴァリエーションで珍しいな、と思って観ました。

「ふたパターン」は、横浜バレエフェスティバルではお馴染みの栁本さんのコントチックなやつです。「例のアレ」が来たぞ、という感じで見ました。(結構好きです。)あと踊りの完成度も毎度高いです。

メモ:ベートーヴェンの第9でガリガリに踊りまくった後に、「照明つけて」「かっこいい踊りって言われたけど、もう僕疲れちゃったから…」などと言い、海賊を踊った松浦さんを弄りまくって(楽屋で腹筋を絵で描いて目立たせてた、とか)、もう1パターン別の踊りを踊り始めるが、件の松浦さん(海賊の衣装で)と津川さんが手をつないで舞台に出てくるというオチ。

2部ラストは飯島さんと秋元さんのジゼル。よかったです。秋元さんは、東バで見たジゼルの舞台を思い出す素晴らしさでした。飯島さんは、直近でKバレエのドン・キを見たばかりでしたが、その時も思った通り、キトリよりはやっぱりこういう役柄で見たい方だな、と個人的に思いました。

横浜バレエフェスティバルのオープニングとラストが結構好きで、オープニングの、幕が上がって暗い舞台の上に、これから踊られる踊りたちのポーズを舞台上のダンサーがしていて、そこがスポットで照らされては消えていく、という演出には毎度ワクワクしますし、ラストのそれぞれのダンサーが披露した踊りのアレンジヴァージョンなどを短く踊ってくれるのも楽しみなのですが、今回はこのジゼルのお2人が、抜粋で踊った場面の続きを踊ってくれていたのが非常に嬉しかったです。

 

第3部、ワールドプレミアムについて。

コンテンポラリー作品「Written on skin」、確かラストの影を使った演出がとても良かったな、と思った作品でした。

「パキータ」のソリストのVa.、長くて難しい踊りで、正直なところ前日の前夜祭で見た時の方が良かったのでは?とは思いましたが、それでも比較的よかったと思います。音楽が録音なので、テンポが少し合わなかったのかも?前田さんも2019年に踊りを見ていましたが、その時よりも非常に動きが洗練されているように感じました。カンパニーでの研鑽の賜物でしょうね。

コンテンポラリー作品、「FORWARD」、エドワール・ユさんの作品は、身体の震えから動きが広がっていく振り付けが多いような気がしています。

木村優里さんの「瀕死の白鳥」は、やっぱりすごく難しい作品だな、と思いました。木村さんのポー・ド・ブラ、滑らかで美しかったですが、木村さんの腕の動きってちょっと独特なんですよね、好みが分かれそうだなとは思いましたが、来シーズンの新国立劇場の幕開け作品、「白鳥の湖」に期待が持てました。

最後の演目は「パリの炎」、菅井さんと二山さんのパ・ド・ドゥでした。大技の連続で、ラストに相応しくエネルギッシュで華やかな作品でした。

以前、ドン・キをこのお二人でやっていた時より、息が合っているように見えたのが良かったです。

菅井さんは特にすさまじかったです。ピケ回転からのジュテですさまじい跳躍力を見せ、グランフェッテではホップでジャンプを入れてさらに2回転を入れるといった身体能力はもちろんのこと、ジャンヌのVa.の音楽性がとても良かったと思いました。あの速いテンポの曲にピッタリと踊り、それでいて1つ1つのポーズも美しかった…いや、凄かったです。

二山さんはジュテ・アン・トゥールナンなどの跳躍でいとも軽やかそうに180°以上の開脚を見せていたのが素晴らしかったです。途中、滑ってしまった?ような場面があって、一瞬ケガをしていないか不安になったのですが、何事も無くて良かった。

 

(これは公演内容と直接関係ありませんが、)以前も横浜バレエフェスティバルを見た時に思った気がしたのですが、観客が踊り途中ですぐに拍手をするのが少しうっとおしかったと思った気がしたのですが、やっぱり今回も個人的には少しやりすぎ感があったのが残念でした。

総合的には、コンテンポラリーからクラシックまで幅広く鑑賞できる、なかなか面白い公演だと思うので、末永く続いてほしいです。が、もうちょっと、チケットのお値段がお安めだと良いと思うのですけどね…定価で購入するのは、正直悩むレベルです…。

2021/7/25 こどものためのバレエ劇場 2021竜宮 りゅうぐう~亀の姫と季の庭~ 感想

大分時間が経ってしまいましたが、昨年、関係者のコロナ感染により中止になって観れなくなってしまった「竜宮」を、やっと、やっと、リベンジで鑑賞できましたので、その記録です。

 

いやー、とてもよかったです!キラキラ美しく、万華鏡をのぞいたみたいに実に楽しい作品でした。

もちろんこどもさんも楽しめる作品だとは思いますが、とても完成度高く、しっかり2幕構成で大人の方でも見ごたえある作品なのではないかと思います。

というか、大人の方ぜひ見るべきだと思うので、ちょっと"こどものための"という銘打ちなのは残念だな、と思ってしまうほど…(いえ、大変お安くみられて私はとっても嬉しんですけど…)

 

キャストは主演だけ記録です。

大人としてはもっと詳細なキャスト情報が欲しかったのですがありませんでした…まぁこども向けですからね…

 

■2021年7月25日(日) 12:30

【プリンセス 亀の姫】木村優
【浦島太郎】渡邊峻郁

 

■2021年7月25日(日) 16:00

【プリンセス 亀の姫】柴山紗帆
【浦島太郎】速水渉悟

 

 

 

森山開次さん、振付どころか美術や衣装、演出も手掛けられたということでしたが、実に素晴らしかったです。

特に舞台装置や衣装、プロジェクションマッピング等を交えた舞台づくりがとても美しくて一つも飽きることがなかったです。日本の様々な舞台表現を多様に取り入れて、お伽噺の世界観が見事に作り上げられていました。

浦島太郎の影を鳥のように映す場面や、舞台上で額に朱を入れて鶴に、という場面も良かったですが、一番感動したのは浦島太郎が翁になる場面、ここ、一体どうするんだろうと思っていたのですが、能チックな舞台上での衣装替えには痺れました。暗転がなく、場面転換にほとんど時間を要さない作りもとても上手だなぁと思いました。

衣装は、金魚舞妓のひらひら優雅なものや、フグ接待魚などの可愛らしいものも良かったですが、個人的な一番はイカす3兄弟でした。膝に目がついてて、プリエの度に動くという仕組みが実にナイスだなと思いました。基本的にクラッシックバレエで振り付けされていましたが、こういう、プリエを振り付けに取り入れて活きるような衣装を取り入れるという発想力が実に多彩で素晴らしいなと思いました。

踊りもとても良かったですね。魚たちの踊りもとても良かったですが、季の庭の夏・お祭りのモチーフの踊りが見ていてとても楽しかったです。秋・どんぐりの踊りは白鳥の湖の4羽の白鳥の踊りがモチーフなのかしら?と思ったり。

後は、時の案内人、という登場人物が、時には語り部として、時には黒子として劇を誘うというのが面白かったと思いました。時計型の紋入りの紋付袴のような衣装で、歌舞伎みたいな白塗りで、帽子を被っているという造形でしたが、これもいろいろな時の流れを表しているんでしょうか。

鑑賞中に少しだけ思ったのは、女性のプチ・アレグロや、細かな足の動きというのは、こういう振り付け作品に取り入れずらいのか、入れる発想があまり出にくいんでしょうか。振り付けであまり見かけなかったと思って、そこが気になりました。

 

ウサギと亀の童話、竜田姫、織姫と彦星などの日本でお馴染みのお話も取り入れられていて、それも面白かったです。お子さんたちもかなり喜んでいらしたようでした。

丁度、知り合いの、あまりバレエを見たりされない外国の方におすすめした作品だったのですが、この昔ばなしなどの部分含めてかなり面白く見ていただけたようでした。

 

 

踊りも全て高レベルで、素晴らしかったです。

使われている音楽がかなりつかみどころがなく聞こえるものが多かったと思ったのですが、一体ダンサーの皆さんはどうやって合わせてるんだろうか…と不思議でした。

木村さんの亀の姫は浦島太郎と目があってヒレで顔を覆うところがとってもかわいかったです。あと、小舟を引きながらゆっくり歩くところ、あれ、ずっと歩き続けるのとても緊張するような気がするのですが、足運びが非常に美しかったと思いました。

柴山さんの亀の姫はずっと微笑みを絶やさないでいるのがちょっと神秘的な感じでした。浦島太郎相手も最初は恐れが感じられるような面が見られた気がして。ラストシーンは特に神々しさが感じられました。

渡邊さんは、クラシックよりこういう役の方が実に生き生きして見えました。(毎度こんなことを書いている気がしますが)こういうリラックスした感じで彼のクラシックを見たいです。ポーズがとても美しいので、1瞬1瞬でお伽噺の1ページ感があったような気が。影絵のシーンの腕の動き、季の庭に向かう時の上半身と下半身のバランスが実に美しかったと思いました。

速水さんは、ドン・キを見た時は役作りがもう少し、と思っていたのですが、今回かなり良かったと思いました。ラスト、鶴になったあたりは使命感まで感じるような表情が良かったと思います。今回昇進もされましたが、もう、どんどん主役を踊っていった方が良い方なんだろうと思います。見たいです。

個人的に最近押していて、今回ソリストにも昇進された飯野さん、フグ接待魚の役だった時にほっぺたを膨らませてとっても可愛い表情をされていたのに悶えました。

あと、ウサギと亀の競争のシーン、後ろで応援している魚さん?がウサギが抜かれたあたりだったかにあちゃー!!みたいな演技をするのも可愛かったなぁ。

惜しむらくは、織姫と彦星の踊りで2人の関係性が感じられなかったように思えた所です。振り付けのせいなのか、踊りのせいなのかイマイチ言語化できないのですが、あまり物語が見えなかったかな、と。

その点、竜田姫の踊りは良かったです。今回見た2人のダンサー、いずれも物語が見えるようでした。

 

開演前から場内に水の音がしたり、舞台上には玉手箱が置いてあって、ワクワク感たっぷりで、パンフレットのあらすじを読み聞かせている親子さんでいっぱいで、きっと夏の良い思い出になったんだろうなぁ…。

 

 

 

timetable

 

 

timetable

 

theatre

カーテンコール撮影OKだったのでお写真撮ってみました。

渡邊&木村ペアの時の写真。

 

 

フグ接待魚ちゃんのキーホルダーが凄く欲しかったし、カメのぬいぐるみは絶対売れると思いましたので、ぜひ!グッズ化求む…!

 

2021/7/8 新作ロックバレエ「ROCKBALLET with QUEEN」 感想

福田圭吾さん演出・振り付けの「ROCKBALLET with QUEEN」を観てきました。

日本のバレエ団のトップダンサー達そろい踏みの贅沢な公演で、結構前から楽しみにしていました。

生憎の雨でしたが会場はほぼ満員だったのではないでしょうか。

 

とても楽しくて元気が出る公演でした。1回しか公演しないのがもったいなかったです。

 

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演出・振付:福田圭吾
出演:秋元康臣/池本祥真/井澤駿/菊地研/長瀬直義/米沢唯/壺阪健登

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全曲QUEENの曲を使用し、生のピアノ演奏を交えた公演。

3分の2くらいはストーリー仕立てになっていました。簡単にメモ。(敬称略)

 

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幕開け、紗幕越しに、バーに4人の男性(秋元・井澤・菊地・長瀬)がうらぶれた様子でいる。物語の進行役(?)・池本が紗幕を上げ、物語が展開し始める。カラフルな服をまとった美しい女性客(米沢)が店に訪れる。4人の男性達は彼女に魅せられて生き生きと踊り出し、各々の個性をアピールする。その内、酔っぱらった4人の男性達は喧嘩を始めてしまい、女性客はたまらず店内を飛び出してしまう。4人は我に返り、それぞれ物思いにふける。黒い衣装を纏い、先ほどとは異なる雰囲気で女性客が再び登場し…

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このストーリーの部分、決して悪くなかったのですが、"ROCKBALLET"というタイトルで私が想像していたものとはちょっと違ったかなぁ。勝手に、"Bicycle Race"以降のようなダンス公演的なものを想像してしまっていたので…

中盤はやや中だるみ感があったような気がしましたし、公演パンフレットが有料配布の割に、ストーリー展開が分かりにくかったと感じました。

逆に、"Bicycle Race"以降の展開がとっても良かったです。

 

 

踊りはクラシックがベースで、もう皆さん本当に素晴らしかったです。

 

特に良かったのは米沢さんが踊った女性客役でした。きっと、ダンサーに合わせたキャラ設定をしているのだとは思うのですが、本当に彼女にピッタリ。カラフルスカートの衣装とセミロングのウェーブヘアという格好が凄く似合っていて、この格好の米沢さんを見られたのが個人的にはとっても幸せでした。踊りも、一つ一つのポーズが非常に美しくて、一瞬なのにとてもクリアに見えて、鳥肌ものでした。

 

秋元さんの踊りも迫力があって、素晴らしかったです。何度見ても思うのですが上半身や背中の動きが非常に美しく…特に、曲は"The Show Must Go On"と"Teo Toriatte"の部分だったと思うのですが、椅子を使ったソロ部分は、とても普段あの美しいクラシックを踊っている方とは思えないくらい、クラシックでない振り付けをうまく踊っていましたし、米沢さんとのパ・ド・ドゥ部分もリフトも多用されていて、難易度の非常に高い振り付けだったと思うのですが、素晴らしかったです。東バと新国立のプリンシパル夢のパ・ド・ドゥでした。

同じく東バの池本さんもとてもよかったです。ソロが多くて踊りっぱなしの役どころ。力強くて、スカッとする踊りでした。

 

あと、井澤さんはもうなんといっても"It's A Beautiful Day"のスモークの中踊るシーンが、こんなにスモークが似合うダンサーいる?ってくらい似合っていました。クラシックより生き生きと踊っているように見えました。思い切りが良いというか、何にも縛られずに踊っているような気が。もっとこういう踊りも見てみたいですね。

 

福田さんはバーのマスターポジションで登場しつつ、のっけからトイレ(設定)の舞台袖から出てきてフレディの決めポーズを見せたり、途中でシェイカーを高速で振ってみたり、"Bicycle Race"の曲に合わせてリアル自転車で登場したり…コミカルで客席から笑いをかっさらっていきました。

かと思えばキレキレのダンスを披露していたし、振り付けに演出にダンスに笑いに…本当に才能に溢れすぎでは。

特に音楽にのせて福田マスターが踊る中スタッフがバーの舞台装置を引き上げていくという、とってもオシャレな舞台転換が個人的にはとても良かったです。

 

QUEENの曲は有名なものを聞いたことがある、というくらいであまり詳しくないのですが、概ね知っている曲ばかりでしたし、楽しかったです。

要所の壺阪健登さんの生ピアノ、特に"We Wil Rock You"のピアノアレンジはとても素敵でした。

最後のカーテンコールは客席も"I was born to love you"に合わせて手拍子を送って、ダンサーたちはこちらに手を振ってくれたり…もうコロナじゃなければライブみたいにみんな盛り上がったんだろうなぁ…

 

こういう、カンパニーを超えたダンサー達の踊りをもっともっとたくさん見てみたいもんだなぁと思いました。

 

time schedule

 

2021/6/18 「カルメン」「スプリング・アンド・フォール」[東京バレエ団] 感想

東京バレエ団の「カルメン」「スプリング・アンド・フォール」を観てきました。

本来ならゴールデンウィーク中にあったはずの公演でしたが、延期となって6月開催となりました。

このはもともとは祝日に公演となっていた日程だったはず?ですが、平日夜に振替となり、チケットの追加販売も無しだったからでしょうか、客席は割と空いていました…

 

キャスト

cast

 

 

 

「スプリング・アンド・フォール」、とても良かったです。

初見の作品だったのですが、いやー、秋山さんの踊りが非常に良かったです。

第1楽章のソロからドヴォルザークのこの音楽を体現するかのような、非常に柔らかくて滑らかな動き…素晴らしかった~

踊りが端正で、ほれぼれしてしまいます。

 

あと、ソロの多かった沖香菜子さんも良かったです。

彼女は見る度にどんどん踊りが良くなっていっているような気がします。

柔らかく、体全体を使ったとても良い踊りだったと思いました。

パ・ド・ドゥも、秋山さんとは組むことが多い方ですが、音楽にのせて流れるようで、果たして良いものかどうかはわかりませんが、ストーリーの無い踊りなのに、まるで2人の間に何かの物語があるかのように感じました。

 

男性陣の踊りも相変わらずとても良かったです。

「Spring and Fall」は「春と秋」「跳躍と落下」のダブルミーニングらしいですが、特に男性の跳躍が続く部分などは胸のすくようでした。

 

 

さて、ダブルビル2つ目、後半の「カルメン」ですが、うーん、これは正直イマイチでした!

 

踊りは良かったんです。踊りは。

特に、カルメン上野水香さんはさすがのプロポーションで、足の甲がそれはそれは美しくて、椅子にまたがっているシーンの甲の出た足なんか永遠に見ていたいわぁと思うくらい、こういう踊りを踊るにはピッタリのスタイルの持ち主だったと思うのですが…

当日もらったパンフレットに書いてあるような、"媚態の限りを尽くす"みたいなものが一切感じられなかったんですよね。"他人の心を奪う"ような"情熱"といったものが、あまり感じられなかった。

それに、登場人物全員の関係性がとても希薄に見えて、物語が見えてきませんでした。

ホセとカルメンの組み合わせはまだ良かったと思うのですが、カルメンエスカミリオの間には、全く何も見えなかったように感じました…。

その点、運命(牛)の政本さんは、カルメンの影なのかな、というのがよくわかり、難しい踊りだと思うのですが、良かったなぁと思いました。

 

全体的に踊りは決して悪くなかったのですが、物足りない出来でした。

期待が高かっただけにちょっと残念…。

 

 

この日の会場の装飾がとっても素敵で、ついたくさん写真撮っちゃいました。

 

theater

 

2021/5 デニーズ "All Beef ハンバーグ&海老フライ~選べるソース"

久しぶりにデニーズに行って海老フライを食べました。

最後に行ったのはもう、何年振りだったかなぁ。

デニーズと言えばパフェ、そして料理はとってもおいしいけれど、高級なイメージです。なかなか入らないファミレスかも。

 

 

今回は、海老フライとハンバーグのメニューがあったので、迷わずそれを選択。

 

menu

 

 

 

セットで頼んだサラダ。

コブサラダにも海老がいました。

さすがデニーズ、サラダもクオリティが高いです…

 

salad

 

All Beef ハンバーグ&海老フライ~選べるソース 1.318円 (税込)

fried shrimp

 

席に運ばれてきてもジュージューバチバチ、油がはねてくるほど熱々でした。

海老フライ、とても良かったです~

決して大きくはないんですが、海老の身はプリプリだし、何より揚げたてで、サクサクなのに油がジュワっと染みるような衣がおいしかったです。

期待以上のクオリティでした。

 

ハンバーグはぎっちりで、さすがall beafという名前だけあるな、といった感じ。

肉汁もたっぷりで、出てきた時はやや小ぶりに見えましたが食べ応えありました。

3種類の中から「黒にんにくと黒たまねぎのソース」を選んだのですが、甘めでおいしかったです。

にんにく味はそこまで気になりませんでした。

 

ごちそうさまでした。

 

2021/6/13 ピーター・ライト版「コッペリア」[スターダンサーズ・バレエ団] 感想

スターダンサーズ・バレエ団のピーター・ライト版のコッペリアを観てきました。

 

そもそも昨年、上演予定だったものがコロナの影響で延期になり、更に2021/3/21に起こったスエズ運河座礁事故で、イギリスからの衣装や舞台装置が予定通りに届かずに、更に延期となってしまったこの公演…

この座礁事故で自分の身近に影響が起きるとは露程も思っていなかったのですが、まさかこんな影響があるとは…

1か月遅れとなったものの、無事に公演が鑑賞でき、一観客としても感激でした。

 

キャスト

 

cast

 

(キャスト表にパリ・オペラ座の契約団員から今年スタダンに入団された東真帆さんのお名前が。)

 

開演前に、総監督の小山久美氏によるプレ・トークでの作品解説がありました。

ちょっとしたメモだけ。

 

・音楽レオ・ドリーブ作曲。『ジゼル』で有名なアダンの弟子。チャイコフスキーはこのコッペリアの曲を参考にバレエ曲を作曲。

・麦の穂の音がすると愛が本当だという言い伝えがあり、そのような場面があるとの解説。

・結婚した人には金貨をあげる習わしがあるという場面の解説。

マズルカ:3拍子でポーランド風の踊り。チャルダッシュハンガリー風の踊り。

・作中のマイムを実演交えて解説。

 

公演の中身ですが、やはり遠路はるばる、トラブルを経てやって来た舞台セットと衣装を見た時は感慨深かったです。紗幕のCoppéliaの文字や質感には感動しました。

きっとバレエ団の方々の感動はひとしおだったことでしょう。

1幕と2幕のセットの美しさ、重厚感、細かいところまで作りこまれているリアルさが特に素晴らしかったと思いました。

2幕の人形達なんて微塵も動きそうに見えなかったのに、動き出した時は感動しましたし、コッペリウス博士の部屋にフランツがきちんと窓から梯子をかけてやってくるのにも、窓の向こう側の景色も見えるのにも感動。

衣装も、本当にどれも素敵でしたが、1幕のマズルカチャルダッシュの踊りの時の、群舞の方々の赤と緑の衣装がとても好きでした。踊ると白い袖が覗いて、すごく美しかったです。

 

スターダンサーズ・バレエ団さんの踊りを見るのは本当に何年ぶりのことか…

とても群舞が良かったです。とても一体感があるような気がしました。

3幕は特に、どの踊りも素晴らしかったと思いました。

 

主役、スワニルダの塩谷綾菜さんの踊りは初めていました。

パリっとした踊りをされる方なんでしょうか。足捌きにキレがあってこの役にピッタリだなぁと思いました。

特に、2幕の人形の踊りの動きが素晴らしかったです。本当にお人形見たいでした。

ただ、それ以外の踊りでも、全てピタっと動きが止まってしまう感じに見えるところはあまり好みではなかったです。

あと、個人的には踊りに表情があまりなかったような気がして、少しもの足りなかったかな、と。

 

フランツの林田さんは、エネルギッシュな踊りでした。

ちょっと踊りが重たい感じがしましたが、演技がとても良かった。

舞台から遠くても非常にわかりやすくて気持ちがよく伝わりました。

 

プティ版コッペリアでは救済もなく孤独に終わるコッペリウス博士、ライト版では、人間になったコッペリアが現われて仲良く去っていくという、博士の夢が叶って幸せで温かいストーリーになっています。

演出1つで雰囲気がまるで違いますね。

直近で公演を(オンラインですが)上演してくれた新国立のプティ版とで見比べられて面白かったです。

 

会場のテアトロ・ジーリオ・ショウワは初めて来ましたが、音大のホールだからでしょうか、音の響きがとても良かったように思いました。(オケはもう少し頑張っていただきたかった…)

ただ、舞台上の足音が目立ちますね…特に群舞ではうるさいと感じてしまうくらいでした。

 

timetable

 

2021/5 モスバーガー "海老カツ オマールソース","海老カツバーガー" 2種食べ比べ

モスバーガーが定期的に出す海老カツ系のバーガーは大体食べているような気がします。

今年は期間限定版と定番メニューのリニューアルで、赤白2色の違うバージョンのソースが楽しめるという触れ込みの海老カツバーガーが登場です。

どちらも食べてみました。

 

 

【期間限定バーガー】海老カツ オマールソース ¥440

hamburger

 

モスバーガーの商品の何がいいって、店内で揚げたてで出してくれるところですよね。

この時もできたて熱々の海老カツを用意してくれました。

 

肝心のソースをちょっと確認。

とろっとしたソースですね。

 

hamburger

 

うーん、もっっっとソースが欲しかったです!

お味は決して悪くないんですけど、全然ソースが足りませんでした。3倍くらい欲しい。

海老を海老で食べてる感がもっと得たかった…

触れ込みにあった"濃厚"さや"リッチ"さもいまいち…あまり感じられず仕舞いでした…

 

海老カツは海老感が感じられて揚げたてサクサクで大満足でしたが、うーん、オマールソースのバーガーは、ちょっと残念…

 

 

別日に海老カツバーガーを食してみました。

 

海老カツバーガー ¥410

hamburger

 

下バンズに塗るアメリカンマスタードをハーフマヨネーズタイプに変更してのリニュールということです。

 

hamburger

 

これは安心の良いお味でした~

レモンの酸味が効いているとタルタルソースに、揚げたての海老カツ。

最高です。

確かに前の商品よりも味の一体感や食べやすさが増したかもしれません。

 

 

赤のオマールソースは少し残念でしたが海老カツのクオリティーの高さは相変わらずでした。