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ju-hachi

2019/12/30 Swan Lake[The Mariinsky Ballet] 感想

マリインスキー2で白鳥の湖を鑑賞しました。


オデット-オディールはエカテリーナ・コンダウーロワ、王子はティムール・アスケロフです。

 

キャスト表

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新人からベテランまで、見どころたくさんの公演でした。


1幕、パ・ド・トロワはダリア・イオノワ、アレクサンドラ・ヒテーエワ、ラマンベック(と読めばいいのか?)の3人組。


個人的に注目していたのはこの年入団後、すぐにソリスト級の役を当てられている注目の新人、ヒテーエワです。

彼女の笑顔はなんだか不敵な笑みだなぁと思ったのですが、踊りは非常に美しくて、力みも無く、とても優雅でした。
踊りに伸びやかさもあり、さすがワガノワで主役を張っていただけあり、堂々としたオーラがありました。


イオノワはすごく小顔!そしてめっちゃくちゃ細かったです。
踊りはなんとなく伸びが足りないというか、ヒテーエワと比べるとちょっと寸止まりな気がしました。


ラマンベックくんはジャンプ力はあるのですが、サポートについてはいまいちな印象でした。

 

 

ウラディスラフ・シュマコフの道化が素晴らしかったです。
これくらい大技を安心して見られる道化は今まであまりいなかったような気がします。
どうも目で追ってしまって、1幕の道化がいる場面は王子やコールドよりも、道化が舞台の端でグラス2個同時一気のみする仕草可愛いなぁ、と思っていたりしました。

 

 

湖の場面では美しいコールドを見ることができ、大変幸せでした。
この場面では、最近昇進したばかりのイリューシキナとブラノワがキャストされていたので注目して見ていました。
ブラノワはこの役ではこれといって感想無く、白鳥よりは生々しい人間役というか、やはりドラマティックな役の時などで見たいですね。
イリューシキナはこの時、白鳥デビュー間近(記事をアップしている頃にはデビューしてるだろうけど)、日本公演で見た時にも思ったのですが、柔らかなポードブラが非常に美しいと思います。

線は細いけど、いい白鳥になりそうだな、と思いました。

 

 

王子のティムール・アスケロフは素晴らしいプロポーションでした。

ポアントで立ったコンダウーロワよりも少し背が高いくらい長身で、手足がとても長い。
ちょっと見た目の印象がマザコンぽい感じで役に合っていた気がします。

ただ、1幕のソロはグラグラで、うーん、ちょっと…と思ってしましました。

その後は柔軟性を見せる踊りで、ソロも比較的きちんと決まっていたと思います。
後、サポートについては悪くないな、と思いました。

 

 

コンダウーロワの白鳥はとてもよかったです。
1幕のオデットではなめらかで、柔らかな腕使いをこれでもかと見せていました。
首を細かく振るしぐさなんか、すごく鳥っぽかったです。

彼女に関しては2幕のオディールが特に良かったと思いました。
王子が心奪われるのも納得するぐらい、全く別人に見えるような変わりぶりに感動しました。
やや前のめり過ぎるぐらい、獲物を狙うような目つきでエネルギー迸るオディールでした。
見事な美しいアチチュードと回転で、ランベルセがとってもゴージャスでした。
グランフェッテは全て1回転だったのですが、危なげなかったです。

 

3幕は、コールドに黒鳥が混じって出てくるのが個人的にいつもよくわからないよなぁと思うのですが、1幕に引き続き、美しくそろったコールドを見ることができたのがやはりこの公演で一番眼福でした。

 

 

2幕のカーテンコール

 

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