前回鑑賞時、原因不明で音ズレしていたということで、再鑑賞。
今回は、もちろん、まったく音ズレなく、前回の凄まじいストレスがウソのように大変快適に鑑賞。
今回も簡単に箇条書きでメモだけ。
・暗い舞台からスタート。明かりを持った人々が登場。赤ちゃんのオーロラ姫は最初から舞台中央で寝ている。
・コールドが何度見ても凄い。凄まじい人数のダンサーがこれだけ動いてこんなに美しいなんて、本当に恐ろしい構成力、振り付けだ。
・出てくる妖精は6種類、2番目の妖精(オペラ座での名前がわからないけど、元気の精?)に、多分、レオノール・ボーラックが。この妖精が2人いるから、計7人になり、通常ならリラの精になる妖精を頂点にするとシンメトリーができる人数に。5番目の妖精(勇気の精?)のヴァリエーション、ちょっとした跳躍などの移動距離が凄まじい。通常ならリラの精のヴァリエーション、曲がすごいスローテンポなのにすごいキープ力。
・カラボス、玉座を奪って座る、という部分があって象徴的。"針を刺したら姫は死ぬ"の演技の部分は、手振りだけではなく実際に針を持っている。
・カラボスの手下と、妖精達が混ざって一緒に踊る。事態の混乱っぷりが良く伝わる振り付け。
・1幕ラスト、編み物をしている人から実際に編針を取り上げるシーンあり。
・幕間の字幕、"spindle of a spinning wheels"
・2幕最初、カラボス自ら編針を女性たちに渡していた。この女性たちの踊りがとてもかわいい。手を繋いで、その間をくぐって、人が周りにいない確認する、というフリ。
・オーロラ姫、渡された花は最後も放り投げずに王妃に渡す。
・王子4人が長身で本当に素敵。4人のパのシーン、コミカルに見えなくもないけど、すごく美しい。
・花束をカラボスから受け取る直前のオーロラの踊り、ミリアム・ウルド=ブラームが動くたびに大輪のバラが舞っているような感じ。跳躍しながらのアンレールが、耳元から手を持ってくる仕草が、最高に美しい…。
・4人の王子が、眠りに落ちて倒れるオーロラを膝で抱えていた。
・あっさり4人の王子を倒すカラボス…。
・100年後の場面、目隠しをされるのは王子。
・王子のソロが何度見てもすごい。すさまじい"王子"という説得力。なんであんなに力まずに回ったり跳んだりできるんだ。鬼ステップのあのソロをあそこまで踊りこなせる生身の人間がいるなんて信じられない。こんなに美しい動きを、人間ってできるものなのか…。
・城に行く船は割と簡素。
・3幕、宝石は5人。ダイヤモンドとゴールドで女性、男性ダンサーがプラス。ゴールドの踊り、振り付けがすさまじい鬼ステップ。
・ブルーバードのフランソワ・アリュへの拍手がすごい。熱いブルーバード、って感じ。コーダ、ちょっと滑ったりしちゃう所がご愛敬。
・猫のパ・ド・ドゥ、被り物などはなし。パリ・オペに無関係だけど、何度聞いてもここの曲、絶対チャイコフスキーは猫好きだったと思ってしまう。
・オーロラ姫とデジレ王子のパ・ド・ドゥ、ミリアム・ウルド=ブラームのオーロラ姫、3幕は高貴な姫に成長した、という説得力があった。マチアス・エイマンが、もう何度も言うけど本当に神がかっている。高速のシェネにため息。コーダのパ・ド・シャからのストゥニュー連続?の、畳みかけるような鬼ステップのユニゾンが素晴らしかった。
・ラストの音楽は明るい曲調で終了。
パリ・オペラ座での上演日:2013年12月16日
上映時間:2時間45分
振付:ルドルフ・ヌレエフ
キャスト
オーロラ姫:ミリアム・ウルド=ブラーム
デジレ王子:マチアス・エイマン
フロリナ姫:ヴァランティーヌ・コラサント
青い鳥:フランソワ・アリュ
リラの精:マリ=ソレーヌ・ブレ
カラボス:ステファニー・ロンベール
妖精たちのヴァリエーション:エロイーズ・ブルドン、オーバーヌ・フィルベール、レオノール・ボーラック、ローラ・エケ、シャルリーヌ・ジザンダネ、サブリナ・マレム、エヴ・グランツスタイン
4人の王子:オドリック・ベザール、ヴァンサン・シャイエ、フロリアン・マニュネ、ジュリアン・メザンディ
公爵:クリストフ・デュケンヌ
宝石のヴァリエーション:エロイーズ・ブルドン、ヤニック・ビットンクール、エロイーズ・ブルドン、アメリー・ラモルー、サブリナ・マレム
白い猫:オーバーヌ・フィルベール
長靴を履いた猫:ダニエル・ストークス