18

18

ju-hachi

2021/3/25 白鳥の湖[Kバレエカンパニー] 感想

年度末年度初め忙しすぎて今更の感想です…

 

新しくプリンシパルになられる日髙世菜さんを観たくてチケット取りました。

アメリカのタルサ・バレエでプリンシパルをされていた方とのこと。

 

キャスト

cast

 

Kバレエの白鳥は初鑑賞でした。やっぱりセットや衣装が相当凝っていて美しい。

本当は、NHKのカンパニーも見終わったことだし、小林美奈さんの回も行きたかったんですけど、いかんせん、時間が合いませんでした。。。残念。。。

 

 

 

お目当ての日髙さん、良かったです。すごく、存在感のある方でした。

踊りを見ていてマリインスキーのテリョーシキナみたいな人だな、と勝手に思いました。ミス・パーフェクト感。きっと、何の役にでも溶け込んで踊りこなせるんじゃないかな、という気がしました。

なんでも溶け込めちゃうから、オデットとオディールの変身の面白さはあまり感じませんでしたが、たおやかなオデット、上品で高貴で色気もあるオディール、どちらも自然でした。どちらかと言えば、オディールの方の目線とか、首の付け方に非常に色気があって、個人的には好みでした。

日髙さん、脚も美しかったし、ステップもよかったですが、特に腕の美しさに感動しました。腕が細くて、長くて、動かす時に肘の関節が無いみたいで、指先まで美しかったです。

踊り全体も、ずっとなめらかで連続性があって、パとパのつなぎを全然感じさせないようなところも素晴らしかったと思いました。

オディールの踊りの見せ場、32回転もトリプルまで織り込んでいました。

 

ジークフリートの髙橋裕哉さんは、ケガなどのキャスト変更があったため今回初めて踊りを見ました。

長身の方ですね。悪くなかったです。個人的にはあまり好みではなかったですが、足がきれいで王子ーって雰囲気がありました。

 

個人的には王子の友人・ベンノ役の関野海斗さんが好きでした。幕開けのジャンプを見たところで心掴まれた!って思いました。背の低めな方だと思うのですが、それを感じさせない踊りでした。

 

1幕のパ・ド・トロワもよかったです。ちょっと、男性の肩首回りが固く見える気がしたのですが、よくこんな大技ばかりのヴァリエーションこなせるなぁ、と思いました。

正確にどの部分の踊りか忘れましたが、女性のヴァリエーションなんて、ほとんど地面に居る時間がないくらいだな、と思いました。

 

この白鳥で一番面白かったのは、やっぱり3幕でしょうか。

衣装もセットも目を奪われる豪華さで、踊りもキャラクターダンスが続くパートですが、どれもこれも見どころばかりなんですよね。 圧倒されました。

 

<<メモ>>

・1幕・2幕、休憩、3幕・4幕という構成。

・序曲で花を集める姫が白鳥に変えられるシーン挿入。

・3幕のパーティーのシーンの衣装が本当に素敵。(ただ、王妃の頭の飾りがすごくて、カラボスを思い出しました…)。ロットバルトは片目(左目?)に眼帯。背景に鏡があって、はっきりではないですが、踊っているダンサーがぼんやりと映っているので不思議空間に見えました。

・4幕登場する黒鳥達は汚れた?ような感じの衣装。

・ラストはオデットもジークフリートも湖に落ちて死ぬタイプ。でも、別の世界で2人は結ばれる。

 

この日、仕事で大分へとへとになっていたので、「見てる間に寝てしまうかもしれな…」と思いながらい鑑賞したのですが、見始めたら興奮して眼が冴えすぎて逆に帰ってから眠れなくなってしまいました。

Kバレエの作品って、振り付けが見どころばっかりだし、激しくて、息をつく暇がないですよね。すっごく面白いんですけど滅茶苦茶疲れる気がします。

踊りがうるさいなーって思うタイミングもあって。1日に2回も見に行ったら絶対疲弊するな、って思います。(普通の人は1日に2回も見ないか…)

私が一番好みでないな、と思うのが、大体群舞が激しいステップとジャンプばかりで、ダンサーのポーズの美しさを楽しむ余韻が微塵もない踊りばっかりになっているような気がする所です。いえ、面白いんです。面白いんですけど。

あんなにたくさんの人間が、どうしてあんな速度であんなにぴったりそろって踊れるんだろうと、見るたびに感動させられますし。

 

そういえばの余談ですが、今回、私のすぐ後ろの席で、ソロや群舞の間のタイミングでずっっっとしゃべっている(ダンサーとかダンスの内容とかですが、)若い女性2人組が居て、すっごく気になって、もうよっぽどやめてくれと声をかけようかと思ったのですが、もういいや…と思って耐えたんです。

でも、見終わった後、そのお二人が「本当に!見れて!すごく!よかった!」とか「初めて見たのが!この白鳥で!本当に!よかった!」とか、痛く感動していたので、他人に怒られた思い出が残るような事なくて、私、我慢して本当に良かったわ、と思いました。

バレエファン増えるといいです。

でも、頼むから、感想言い合うのは幕間だけにしてくださいませ…

 

 

次、この白鳥の幕間に猛ダッシュでチケット売り場に走ってゲットできた、飯島さんのドンキも楽しみです。