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ju-hachi

2021/5/22 DAIFUKU vol.7 『DAIFUKU-Q-』感想

昨年、初めて鑑賞した、大和雅美さん、福田圭吾さん演出・振付の"新感覚ライブバレエエンターテイメントDAIFUKU"シリーズ、今作の作品はバレエなのに"ミステリー"、謎解きモノという、またもこれまで見たこのないような作品。

昨年のvol.6に続き、今作もすごく面白かったです。

 

あるバレエ団のスポンサーが殺され、ベテラン刑事が犯人を追って調査をし、犯人を明らかにしていく…という筋書きで、冒頭とラスト以外あたり以外はほとんどセリフもなく舞台が進行していきます。

(セリフの部分も時世柄、録音を放送する形で、実際に作中で「このご時世なので録音」とはっきり言っていたり。)

謎解きを楽しむ作品ではなく、あくまで踊りを楽しむ作品で、犯人の残した証拠はわかりやすく見せられるし犯人もすぐにわかってしまうのですが、ラストの謎を解いていくシーンが、それまでの場面を真相を交えてもう一度繰り返し踊って再現する、という形で斬新でした。そうきたか!と思いました。

 

 

 

作中のダンスもとてもよかったです。

皆さん表現力が素晴らしく、微妙な感情表現までセリフがなくてもここまでわかるもんなのかぁと関心しました。

きっと大和雅美さん、福田圭吾さんの振り付けもとても素晴らしいのでしょう。

プログラム上では01"Q" になるんでしょうか、冒頭辺りの、頭から足まで黒づくめの群舞が圧巻でした。(名探偵〇ナンとかの、黒タイツ犯人のイメージですかね。)

黒づくめの衣装を解くと今回のメインキャスト達が現れるような仕組みでした。

 

ダンサーの中では刑事役の八幡 顕光さんの踊りや演技が特に良かったと思いました。

踊りや表情での感情表現が秀逸、セリフが無いのにすごくわかりやすかったですし、踊りの迫力とキレが人一倍でした。

あまり存じ上げなかったのですが一気にファンになりました。

フルフォード 佳林さんも素敵でした。すっごく美人で、この作品ではちょっと嫉妬深い?女性の役なのですが、表情がとてもよかった。

あとは、ヒロインの渡辺 恭子さんのあまりの顔の小ささ、手足の美しさに惚れ惚れとしてしまいました。

実際にスターダンサーズ・バレエ団でプリマされてる方ですけれど、物語的にもバレエ団のプリマという設定なのですが、その登場された時の説得力たるや。

舞台の真ん中にいる人だなー!というオーラがすごかったです。

 

今回、運よく最前列の席を取れて大迫力で鑑賞できました。

作中、刑事が聞き込みをするシーンで観客にも聞き込みをするシーンがあったり、明らかに座席が空けてある客席があって、きっとダンサーが座ってくるんだろうなぁと思っていたら本当に作中でダンサーが座って使ったり、観客との距離がとても近かったです。

 

また来年の作品も楽しみになりました。

 

----以下、公式ページよりコピペ----

大和雅美
福田圭吾

■ゲストダンサー
池田 武志
小野寺 雄
小柴 富久修
フルフォード 佳林
森田 維央
八幡 顕光
渡辺 恭子
渡邊 拓朗

■キャスト

阿部 美絵
川澄 藍
佐塚 裕理
島田 亜紀
清水 彩
高橋 里奈
中野 百花
新倉 さやか
原田 奈津子
繁昌 楓
松嶋 香織
横田 千咲