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ju-hachi

2021/10/9 シンデレラ[Kバレエカンパニー] 感想

Kバレエカンパニーの「シンデレラ」、小林美奈さんと飯島望未さんのシンデレラの公演を観てきました。

感想をまとめるまで時間が経ってしまったので簡単なメモです…。

 

本当だったら矢内千夏さんの復帰公演で、初めて踊りを拝見できると思っていたのですが、まさかの退団をされたということで…残念でした…いつか矢内さんの踊りを見てみたいものです…。

そして、飯島望未さんはKバレエに本格入団されての最初の演目です。しかし、きっとプリンシパルで入団だと思っていたら、現時点だとプリンシパルソリストなんですよね。この記事を書いている時点で女性のプリンシパル1名、男性のプリンシパル3名という不思議なバランスだし、どうしてでしょう…謎です…。

 

Kバレエ「シンデレラ」 メモ

・序曲がかなりゆったりもったりテンポ。

・継母は男性だが、義姉をリアル女性がやるタイプで、シンデレラへのあたりがよりリアルに感じてしまい、特に1幕序盤は見ているのが辛い。キツイ。継母もシンデレラ母の肖像画を燃やすし…。

・ボロ服姿の時のシンデレラはポアントも茶色に汚れている。

・暖炉にリアル炎。一度消えた炎をもう一度灯す演出も。

・老婆にコップを渡す時にシンデレラがエプロンでコップを拭いてから渡す。仕草が細かい。

・4人の妖精はバラ、トンボ、キャンドル、ティーカップ。馬車を引くのが雄鹿。道化師や大きい騎士と小さい騎士の演技が面白い。道化師は膝に顔のワッペンをしている…?オレンジマンとオレンジガール(この当時オレンジが高級品だったという設定らしい?)、オレンジマンとオレンジガールは日焼け肌メイク。

・4人の王子の友人の踊りが見ごたえがあった。ずっとジャンプ、激しいステップ…。

・0時、魔法がとける演出は、鐘の音に合わせて客席側を向いたドレス姿のシンデレラがリフト→客席に背を向けたボロ服姿のシンデレラがリフトを繰り返し、ラストはボロ服姿に…

・継母が城でのパーティーシーンで継母が式典長?に何か耳打ちをしている様子があり、その後何か弱みを握られたか?式典長はガラスの靴を継母に渡してしまう。継母はその靴をもとに偽物を作って…

・ラストは、流れ星が流れる星空の中、城に向かう王子とシンデレラの後ろ姿で幕。

 

マチネ公演キャスト

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セットの豪華さと小林さんも堀内さんの素晴らしさを堪能しました。

特に仙女がプリンシパルの日髙世菜さんというのが大変に豪華でした。柔らかなポー・ド・ブラが美しく、背が高く迫力があるというか…とってもこの役どころにピッタリでした。仙女をこういう方が演じてくださると全体の説得力が増しますよね…。

(しかし、老婆自体は別の方が演じているのか、それとも仙女役がやるのかというのが素朴な疑問…)

 

ソワレ公演キャスト

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主演以外のキャストは仙女役が浅野さんに変わっているくらいでマチネとほとんど変わらず、ちょっと残念。

浅野さんも素晴らしかったのですが、日髙さんがぴったりすぎてやはり若干の見劣りは否めず。

飯島さんは、個人的には前回のドン・キよりもずっとこのシンデレラの方が役に合っていたと思います。細かいステップにメリハリがあって良かったと思いました。小林さんと比べると手先の動きが派手な印象でした。小林さんはとってもクリアな印象。

妖精たちとの5人での踊りは圧巻。素晴らしかったです。

 

高クオリティの公演で大満足でした。