こんなに時間が経ってしまったけれど…吉田都セレクション中止から、久しぶりの新国立劇場でのバレエ鑑賞となったシンデレラのごく簡単な感想メモ。
今回のシンデレラは所用のため1回しか見れず…あと、主演ペアが定番の組み合わせで、複数回鑑賞は、まぁいいかな…と思ってしまったところもありました。
勝手な希望ですが、定番演目なのであまりない主演ペアが見られると良かったなぁと思ったり…
キャスト
この上ないのではないかというキャスト陣で、おとぎ話の美しい世界をただただ堪能できました。
アシュトンのシンデレラは義姉たちの描き方がシリアスではなく、終始安心して見られるところが好きだなぁと改めて思いました。あとは、群舞が比較的単純なパの繰り返しなのに、決して飽きずにみられるのが面白く、不思議だなぁ、と思ったり。
主役・シンデレラの小野さんのパキっとした足捌き、重力が無いかのようなポアントワークは相変わらず素晴らしかったですし、そして相変わらず演技も良かったです。1幕の、シンデレラがアグリー・シスターズの動きをまねるシーンの演技は特に、観客もよく笑っていて印象的でした。
アグリー・シスターズもこの役を何度も演じてきたさすがのペアですが、今回の演技は特に素晴らしく、以前観たシンデレラの時よりもたくさん笑いが起こっていたような気がします。
奥村さんは特に素晴らしい義姉っぷりで…彼の演技を観れただけでも観た価値があったかも。以前のシンデレラよりも程よい演技だったのが良かったです。
奥村さんが王子役だった回は、奥村さんはケガで途中降板をされたとのことだったですが…早く復帰されると良いです。
後は、王子の友人で速水さんの復帰姿を観ることができて安心しました!良かったです。(お休み中にちょっと太ももあたりが細くスラっとなられたような?)また主演にバンバンキャストされるのを楽しみに待っています。
道化の木下さんも、四季の精も、皆さん素晴らしい出来のバリエーションでした。
仙女の木村さんは、ちょっと胴回りがふっくらされたような?(以前がとっても細くていらっしゃいましたので…)踊りに柔らかさが出ていたのが良かったな、と思いました。でも、個人的には前のシンデレラで素晴らしかった細田さんの仙女には及ばず。彼女の仙女も今回も見ておきたかった…。
客席はほぼ満員大入りで、活気のある劇場内の雰囲気が戻って来たことも嬉しかったです。