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ju-hachi

2022/5 マダムシュリンプ東京 "スペシャルコース"

海老好きにはたまらないお店に久しぶりに行ってきました!

銀座にある"マダムシュリンプ東京"、お店に行くのは5年ぶりくらいかもしれません。

とにかく海老、海老、海老の、海老たっぷりのコースが食べられる素晴らしいお店。

 

今回は昼間に伺いましたが、贅沢にランチコースではなく海老のメインが3つも食べられるコースを注文してみました。

 

お店はビルの4階です。

restaurant

 

restaurant

restaurant

 

今回通されたのはカーテンで仕切られた半個室でした。

さすがにお隣の声は聞こえますが、まぁそこまで気になりにくいかも。

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スペシャルコース ¥1,1000円(税込)

【先付】
バナメイ海老と新玉葱のムース
焼きたてのホワイトブレッドと共に

shrimp

まずは先付が。パンにのっているフィリングが甘目でおいしかったです。

お腹ペコペコで行ったので瞬殺。

 

【海老の冷菜】
富山産生白海老とズワイ蟹とキャビアの冷製
シークワーサーソース

shrimp

こちらも瞬殺。(スプーンが付いてくるけど微塵も使わず…)

シークワサーの酸味が効いて、歯ごたえが楽しかった。

 

【海老の前菜】
天使の海老のカルパッチョ
赤海老カルパッチョ
天然海老のカルパッチョ
春野菜のラビゴットソース

shrimp

カルパッチョ絶品でした!3種類の海老の食感の違い、味の違いを存分に楽しめます。

個人的には赤海老がおいしかったです。

 

【パン】
ソフトフランスパン

【スープ】
オマール海老と香味野菜のトマトクリームスープ ビスク

shrimp

濃厚なスープでおいしかったです。普段そこまでビスクスープが好きなわけではないのですが、これはかなりおいしくてボールいっぱいのみたい感じ。

パンもなかなかおいしかったです。

 

【海老メイン①】
ウチワ海老の燻製塩焼き
ガーリック風味のヴァンブランソース

shrimp

今回のコースでかなり好きだったのがこのウチワエビ。頭の形からウチワエビと言われているらしく、初めて見ましたし、食べるのも初めてでした。

見た目はちょっとイカツいですが、身の食感、味ともにとても好みでした!

ガーリック風味のソースもとってもおいしかったです。

 

【海老メイン②】
伊勢海老テールグリル
蟹と帆立と海老のシーフードラグークリームソース

shrimp

身がブリブリで、おいしい伊勢海老でした…!

付け合わせになっていた野菜がどことなくお漬物感があって、勝手に和風っぽいなと思ったり。


【海老メイン③】
活オマール海老のシャンパン蒸し
バジルとモッツァレラチーズのオーブン焼き
アメリケーヌブイヤベースソース

shrimp

ここら辺まえくるとかなりお腹はいっぱいです。

(こういうコース料理って、最初は絶対足りない!3倍くらい欲しい!って思って食べ始めるのに、最終的にはお腹いっぱいになってるんですよね…)

海老とホワイトソースとかチーズとかの組み合わせは最高ですね…とってもおいしかったです。

海老の身がまだ残ってるなぁ、まだ残ってるなぁ…と執拗にほじくり返して食べ過ぎました。

 

【パスタ】
手長海老と白海老ボンゴレビアンコ
オマール海老とトマトの風味を効かせたソースで

shrimp

さっぱり目のパスタ。麺がプリプリしていてかなり好みでした。

サクサクの白エビの食感が良かったです。これも海老の身を執拗につつきまくって食べました…

 

【デザート】
本日のデザート 

shrimp

さすがにデザートは…と思ったら、海老塩添えのアイスで、デザートですら海老を出してくれるという…

海老塩アイス、めちゃくちゃおいしかったです!

 

全9品、最高のコースで海老を堪能しました!ごちそうさまでした!

 

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2022/5/1 ロミオとジュリエット[東京バレエ団] 感想

こちらも時間が経ってしまいましたが、東京バレエ団初演、ジョン・クランコ版ロミオとジュリエットの簡単な感想メモです。

色々と公演が被っていたけれど、劇場は大入り満員状態で、入口には「大入」の掲示も。バレエホリデイの企画でバレエショップの出店もあり、ホワイエはとてもにぎにぎしかったです。

 

キャスト

casts

 

 

 

<<クランコ版ロミオとジュリエットメモ>>

1幕

・モンタギュー家とキャピュレット家は赤と青の衣装で色分け。

・1幕の広場のシーン、モンタギュー家とキャピュレット家のいざこざのシーンは女性同士もやり合うシーンが、頭首も大剣でやり合う、物も投げ合う…

・大公は椅子に座った状態で担がれて登場。

・ジュリエット登場シーンは椅子などの小道具無し。ジュリエットはパーティーに用意された洋服を持って踊る。

・ロミオ、マキューシオ、ベンヴォ―リオ、トリオの踊り。(この場面だけではなかったが)正面向きで、床を使った振り付けが印象的に見えた。

・キャピュレット家のテーマ、ダンサーらの足踏みをする音をわざと入れている所が印象的。

・ジュリエットとパリスのパ・ド・ドゥ、最初、ロミオはロザラインと会話しておりジュリエットの方を見ない。曲の終わりの方にはジュリエットに夢中で視線を外せない…その後のパリスとジュリエットの踊りもちぐはぐになっていくのが分かりやすい。

・ロミオ達に対して手袋を床に投げつけるティボルト。(決闘の宣言?)

・バルコニーパ・ド・ドゥはクランコ版ロミジュリと言えば、のバルコニー懸垂シーン。

・パーティーシーンはジュリエットの友人の踊りは無かった(と思う)

2幕

・街の広場?のにぎにぎしい群舞が見ていて楽しい。床を使った、叩いて音をさせる所も面白い。(踊るのはとても大変そう…)

・カーニバルのダンサーたちの踊りは、ピエロのような格好で、メインの1人は、こりゃあすっごく足が長くないとアカンな…という振り付け。

・マキューシオの死からティボルトの死の時に2階に上がった人が呼びに戻って、担がれたキャピュレット夫人登場。狂乱のシーンは踊る感じではなく髪をほどいて服も少し脱ぐような感じ(ジゼル的な狂乱?)。剣を持って刺そうとするシーンもあり、その後ティボルトの死体とともに担がれて退場。

3幕

・ベッドの上でジュリエットの髪をねじねじするロミオ、朝の気配にカーテンを開け、出立の準備をするが、ジュリエットはカーテンを閉め…パ・ド・ドゥの後は、ロミオはジュリエットの目を隠し、カーテンを開けて去る。

・ジュリエットには母親からの拒絶が一番効いているような表現。パリスと踊るシーンは無し。

・ジュリエットは薬を飲んだ後ベット上で仰向けに。毛布は自分でかける。ビンは投げて置いたまま。

・ベットに倒れたままのジュリエットを起こしにジュリエットの友人たちが登場し、踊る。百合の花を集めるキャピュレット夫人。乳母がジュリエットが死んでいることに気づく。

・ジュリエットの棺が2階部分から墓所に降ろされるシーンがとても印象的。

・ラストはジュリエットがロミオを抱いて死ぬ。(頭首の和解シーンなどは無し。)

 

ジュリエットの秋山さんは、プリンシパルになられて最初の公演だったでしょうか?以前よりもより、細さに磨きがかかっていたようだったのがやや気がかりですが…可憐で初々しくも、とても生き生きとしたジュリエットで素晴らしかったです。

秋山さんも、ロミオの池本さんも踊りは言わずもがな素晴らしく、バルコニーのパ・ド・ドゥももちろんですが、個人的には特に別れの朝のパ・ド・ドゥが特に良くて、見ていて切なくなりました。ただ、欲を言えばもう少し2人の間に燃え上がるような勢いというか、衝動のようなものが見えて欲しかったなぁ…と言う気が。ちょっともの足りませんでした。

他にはマキューシオ、ベンヴォ―リオを演じた生方さんと玉川さんの踊りが印象的でした。1幕のパーティーシーン前のロミオとも交えたトリオの踊りは特に秀逸で、思わず歓声をあげたくなりました。ただマキューシオの役作りはちょっと王道から外れていたかも?しれません。

 

しかし、楽しみにしていた公演でしたが、期待にたがわずとても良い公演でした…!

オネーギンの上演を目指してのもの、ということを聞いていましたが、非常に期待が高まりました。ぜひ、早く実現していただきたいです。

 

poster

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2022/4/30 シンデレラ[新国立劇場バレエ団] 感想

こんなに時間が経ってしまったけれど…吉田都セレクション中止から、久しぶりの新国立劇場でのバレエ鑑賞となったシンデレラのごく簡単な感想メモ。

今回のシンデレラは所用のため1回しか見れず…あと、主演ペアが定番の組み合わせで、複数回鑑賞は、まぁいいかな…と思ってしまったところもありました。

勝手な希望ですが、定番演目なのであまりない主演ペアが見られると良かったなぁと思ったり…

 

キャスト

casts

 

 

 

この上ないのではないかというキャスト陣で、おとぎ話の美しい世界をただただ堪能できました。

アシュトンのシンデレラは義姉たちの描き方がシリアスではなく、終始安心して見られるところが好きだなぁと改めて思いました。あとは、群舞が比較的単純なパの繰り返しなのに、決して飽きずにみられるのが面白く、不思議だなぁ、と思ったり。

 

主役・シンデレラの小野さんのパキっとした足捌き、重力が無いかのようなポアントワークは相変わらず素晴らしかったですし、そして相変わらず演技も良かったです。1幕の、シンデレラがアグリー・シスターズの動きをまねるシーンの演技は特に、観客もよく笑っていて印象的でした。

アグリー・シスターズもこの役を何度も演じてきたさすがのペアですが、今回の演技は特に素晴らしく、以前観たシンデレラの時よりもたくさん笑いが起こっていたような気がします。

奥村さんは特に素晴らしい義姉っぷりで…彼の演技を観れただけでも観た価値があったかも。以前のシンデレラよりも程よい演技だったのが良かったです。

奥村さんが王子役だった回は、奥村さんはケガで途中降板をされたとのことだったですが…早く復帰されると良いです。

後は、王子の友人で速水さんの復帰姿を観ることができて安心しました!良かったです。(お休み中にちょっと太ももあたりが細くスラっとなられたような?)また主演にバンバンキャストされるのを楽しみに待っています。

道化の木下さんも、四季の精も、皆さん素晴らしい出来のバリエーションでした。

仙女の木村さんは、ちょっと胴回りがふっくらされたような?(以前がとっても細くていらっしゃいましたので…)踊りに柔らかさが出ていたのが良かったな、と思いました。でも、個人的には前のシンデレラで素晴らしかった細田さんの仙女には及ばず。彼女の仙女も今回も見ておきたかった…。

 

客席はほぼ満員大入りで、活気のある劇場内の雰囲気が戻って来たことも嬉しかったです。

 

timetable

 

2022/5 スシロー 期間限定 "空飛ぶジャンボえびフライ"

回転ずし系ではスシローがかなり好きです。

一般的なお寿司のネタがかなりおいしい割に、結構突飛なメニューをいろいろと出してくれるので、イロモノネタ大好きの私は来るたびに大変楽しんでいます。

 

そんなこんなでスシローにはちょくちょく訪れてはいると思うのですが、今回は特に非常にそそられるメニューが!

 

ゴールデンウィークあたりにいろいろな所とのコラボ商品を出しており、その中の一つとして、まるで滑走路を走るジャンボジェットのように見えるエビフライと卵のお寿司を出しており、早速注文しました。

 

空飛ぶジャンボえびフライ ¥385円(税込)

sushi

 

でかい!!

 

sushi

 

注文したところ、(当然ながら)この皿ではレーンは回れないので店員さんが運んでくれました。

 

思った以上に大きいです。

お寿司の下にしいてある紙が滑走路仕様になっており、うまいこと上から見れば確かに飛行機に見えます。

タルタルソースがたっぷり添えてあるところがかなりツボ。

 

海老フライは店員さんから運ばれてきただけのことはあって揚げたてサクサク!

また海老が想像以上にプリプリでおいしかったです。

タルタルソースは割と酸味が無いタイプ?だったと思います。

ちょっとこの器からはソースをつけづらかったのですが、たっぷり食べられて良かったです。

 

shrimp

 

海老の身も大きくて食べ応え抜群!

海老フライもたまごのお寿司も大好きな私には最高の品でした。

 

きっと次に行く頃には期間が過ぎちゃってると思うのですが…また復活してほしいです!

 

ごちそうさまでした!

 

2022/4 日興苑 食彩雲南 過橋米線 "海老のマヨネーズ"

久しぶりの海老関連の投稿です…

 

以前から行きたい行きたいと思っていた、四谷三丁目にある雲南料理のお店に行ってきました。

(一応Webから予約をしてみたところ、Web予約はお店からの返信(電話・メール)をもって完了、という形式で、返信がこの期間までになかったら店舗に連絡をすること、と書いてありました。が、期間経過後も連絡をするのをすっかり忘れて放置してしまっていたら1週間後くらいにメールをいただいてしまったという…)

 

メニューも店内の写真を微塵も撮影しなかったのですが…お昼時に行ったところ、広い店内はひっきりなしに人が訪れていました。

 

お昼時は、ランチメニューの注文で(か、なんらか食事の注文のみで?)ソフトドリンク数種がセルフで飲み放題のようでした。

 

ランチメニューもお手頃だったのですが、今回はランチメニューからのみでなく、他にもいろいろな料理を注文しました。

 

そのなかでも海老マヨ!絶品でした~!

 

海老のマヨネーズ (たしか)¥1100円(ぐらい)

shrimp

shrimp

 

こちらの海老マヨ、マヨネーズのたれもおいしかったのですが、なんといっても海老の揚げ具合が最高!

みずみずしくてプリっプリの海老がサクサクの衣に包まれていて絶品でした…!

お値段の割には比較的量もあって、大満足でした。

 

他にもいろいろな料理を食べましたが、雲南料理は基本的に優しいお味で、複雑なうまみの出汁は毎日食べたくなるなぁと思いました。

 

海老マヨの他にも食べたのは、1日15食限定!と書いてあった、"伝統汽鍋鶏"。

 

food

冷え性に良い、とか書いてありました。

基本スープを楽しむお料理なのか?シフォンケーキの型みたいな鍋に入れられていた鶏肉などの具材は、別皿のモヤシや山椒の実、唐辛子などが入っている皿に入れ、具材たちは別途たれをかけて食べる感じでした。

優しい味で風邪ひいた日にお米入れて食べたい感じ。

 

 

店名にもある"伝統過橋米線"。

 

noodle

 

大きなお皿いっぱいに入って運ばれてくる具材を鍋にポンポン入れて、しばらく待ったら完成。

これも滋味深くて優しいお味でした。

米線は柔らかめでつるつるしてとてもおいしかったです。

今度は炒めてある米線を食べてみたいなぁと思いました。

 

店員さんも気さくで、作り方を教えてください、と言ったらササーっと手際よく、説明しながら完成させてくれました。

 

もう一回、海老マヨの他にもいろいろな料理を頂いてみたいです。

ごちそうさまでした!

 

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2022/3/21 シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち【Cプログラム】@東京文化会館大ホール

本国から許可が下りず、早々に中止決定となったシュツットガルト・バレエ団の来日公演でしたが、バレエ団としては来日ができないから全幕公演はできないけど、数名のダンサーだけでガラ公演をすることになったという、個人的には「それはいいんだ!!?」となった公演を観てきました。

いえ、もうどんな形であろうと、この状況で来てくださって本当にありがたいです。結局10人程も来日してくださったのではないでしょうか。

しかも、ロシア情勢により航空便が迂回をせねばならず、大変に時間がかかっての来日だったようで…本当にありがとうございました。

 

しかし…会場について「オネーギンのパ・ド・ドゥ」が上演予定から消えていたのは大変にショックでした…2021年のWorld Ballet dayで、シュツットガルトはバデネスとフォーゲルのオネーギンの鏡のパ・ド・ドゥの練習を見せてくれて、それがもう、すごくすごく良くて、そこだけでもいいから見たかったのですが…

芸術監督の強い意向、という理由ではありましたが、まぁ、最初からフォーゲル氏に毎日オネーギンとかマイヤリングのパ・ド・ドゥにボレロなんてとんでもない構成だったわけです…

でも、こちらも相当演目を吟味して見に行く日程を選んでいたので、もう少し事前にすり合わせしていただけなかったでしょうか。。

 

キャスト

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「ホルベアの時代」より
振付:ジョン・クランコ
音楽:エドヴァルド・グリーグ
アグネス・スー、マルティ・フェルナンデス・パイシャ

 

グリーグのホルベルク組曲はとても好きな曲で、個人的に前奏曲はオープニング感がすごくある曲だと思っていまして、最初の演目にうってつけだったと思いました。(今回の公演は音源が録音だけど生演奏だったらよかったなぁ)

アグネス・スーの足やスタイルが美しくて見とれてしまいました。水色と青と白のグラデーションの衣装も爽やか。あと、フェルナンデス・パイシャのソロが軽やかでよかったです。

前奏曲とアリアとリゴドン部分が使用されていたと思うのですが、ラストのリゴドン部分の、かかとをパタパタ上げたり下げたりする振り付けがなんだか面白かったです。

 

「椿姫」より第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン
エリサ・バデネス、デヴィッド・ムーア
ピアノ:菊池洋子

 

オネーギンに代わって上演になった演目。イマイチでした…。

エリサ・バデネスとデヴィッド・ムーアとの間にドラマを感じられず、ちょっと白けてしまいました。バデネスは踊りも演技が良かったので、それが救い。

 

「ソロ」
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ヘンリック・エリクソン、アレッサンドロ・ジャクイント、マッテオ・ミッチーニ

 

かなり良かったです。ずっと膝を曲げている状態で動き回るような振り付けだったと思います。太ももを手でたたく動作も特徴的に思いました。

3人が次々とかわるがわるに出てくるのですが、まるで分身しているような感じに見えました。

 

ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ロシオ・アレマン、マルティ・フェルナンデス・パイシャ

 

クランコ版ロミジュリは、5月に東京バレエ団が上演予定で、もうチケットは取っているので楽しみにしていおり、本家でちょっとネタバレーって感じでしょうか。

バルコニーのセットがクランコ版用じゃなかったと思います。階段がついていて懸垂できないやつ。5月までにはセット、間に合いますよね…?

ロシオ・アレマンはとってもかわいかったし、2人とも若くて勢いにあふれていたなと思うのですが、印象が薄目です。2人はとも踊りはそれぞれいいのだけれど、2人の間の物語が感じられなかった気がしました。

 

白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ(マリウス・プティパに基づく)
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
エリサ・バデネス、デヴィッド・ムーア

 

バデネスの黒鳥は2021年の世界バレエフェスのBプロでムンタギロフと組んで踊ったのがイマイチで…この演目はあまり期待していなかったのですが、今回は王子をうかがう目つきとか、仕草とか、演技も踊りもすごく良かったです。世界バレエフェスの時はクランコ版じゃなかったのかもしれないので、踊り慣れているバージョンだとやっぱり生き生きとするのかなぁと思いました。

クランコ版の白鳥は見たことがなくて、(若干、曲があっているか自信がありませんが、)チャイパドの男性ヴァリエーションの曲で男性ソロが、普通男性ソロの曲で使用される曲で女性ヴァリエーションが踊られており、よく観る版の選曲とは違って面白かったです。

 

「Ssss...」よりソロ
振付:エドワード・クルグ
音楽:フレデリック・ショパン
マッテオ・ミッチーニ
ピアノ:菊池洋子

 

割と良かったと思います。ショパンノクターンに合わせた振り付けが、あっているかと言うと個人的にはそうでもないなと感じていて、作品としてはあまり印象に残っていないのですが、ダンサーの身体のラインや表現力が良かったと思います。

この辺りで、このカンパニーはクラシックよりコンテンポラリーの方に力を入れているのかなぁ、とすごく思いました。

 

「コンチェルト」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィッチ
アグネス・スー、クリーメンス・フルーリッヒ

 

沈む夕日(か、昇る朝日?)のような背景に、オレンジ色のグラデーションの衣装。この演目、前にも見たことがあったと思うのですが、どうしても眠くなってしまうんですよね…

ダンサー2人の身体のスタイルや踊りやポーズの美しさは感じましたが、これもあまり印象は残りませんでした。

 

「スペル・オン・ユー」
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:ニーナ・シモン
マッケンジー・ブラウン、ヘンリック・エリクソン、マッテオ・ミッチーニ、アレッサンドロ・ジャクイント

 

とっても良かった! マルコ・ゲッケ振り付け作品、楽しみにしており、ダンサーも動ける若手勢揃いで、ローザンヌ1位、コンテンポラリーが得意であろうマッケンジー・ブラウンも出演しており、期待通り、とても良かったです。

腕の肘から先を回すというか、ぶらぶら動かすような動きがとても特徴的。どうしてこんなにも音楽との一体感が感じられるのだろうかと不思議に思いました。

男性は上半身が裸で、ダンサーの肉体美が衣装、といった見た目も印象的でした。

 

うたかたの恋」より第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:フランツ・リスト/ジョン・ランチベリー
エリサ・バデネス、フリーデマン・フォーゲル

 

とてもよかったです。どうにかして全幕を上演していただきたかったなぁ、と強く思いました。

フォーゲル、踊りはとてもよかったのですが、彼のルドルフはあっさりしているというか、深い闇があまり感じられないのがちょっと残念。バデネスはこの役にとても合っていたと思うだけに、もうちょっと物語を感じられるとよかったのですが。

そもそもガラで踊る演目ではあんまりないと思いますし、一部分だけではなんとも言えませんから、全幕で判断したいところであり…尚更全幕での上演が待たれます…!

 

ボレロ
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル
フリーデマン・フォーゲル
東京バレエ団 

 

今回の呼び水的演目でしたが、良かったです。気が付いたら泣いてしまいました。

まずはフォーゲルの肉体美が素晴らしかったですね…。照明で徐々にあらわになっていく彫刻のような肉体が、1人、赤い台の上で踊る様子は見とれる程美しい。

フォーゲルのボレロは、これまで見てきたダンサー達のベジャールボレロとはちょっと解釈が違う踊り方をしている感じがしました。なんというか、こんなに明るいボレロは見たことがなかったと思います。

この作品は大抵、エネルギーを内向きに制御しながら踊っているダンサーが多い印象だったのですが、フォーゲルのボレロは最初から最後まで外向きでエネルギーを放出しまくっている感じ。本人もだんだん笑いながら踊っていて、恍惚・トランス状態といった感じだったかなと…

いやー凄かった。こんな解釈もあるんだなぁ、と思いました。

ボレロよりは全幕作品を見たかった、と思わなくなかったのですが、彼のこのボレロも見られて、とても良かったと思いました。

あと、上野水香さんのボレロを見た時も思ったのですが、東京バレエ団のリズムが相変わらず良かったと思います。メロディと混ざり合った一体感。素晴らしかったです。

 

カーテンコールでは芸術監督のタマシュ・デートリッヒ氏も舞台上に上がり、背景に文字が投影されて、次回のフル・カンパニーでの来日に関して言及してくれていました。

次の彼らの来日を、そして全幕公演を楽しみにしています。

 

あと、ボレロの赤い台の上にフォーゲルと東京バレエ団のリズムの皆さんが乗っていたのが面白かったです。(イナバ物置のCMを思い出しちゃったけど…)

 

ホワイエの様子

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2022/3/17 ロミオとジュリエット[Kバレエカンパニー] 感想

追記:今回の公演の千穐楽飯島望未さんがプリシパルに昇格されたそうです!おめでとうございます!

(個人的には入団当初から今までなんでプリンシパルじゃなかったの?という感想です…)

 

Kバレエの、熊川版ロミオとジュリエットを観てきました。今年既に鑑賞2回目のロミオとジュリエット鑑賞です。

飯島望未さんのジュリエットは絶対ハマるだろうなぁと思って、彼女の回のチケットを早々に押えたのでした。

 

キャスト

cast

 

 

 

Kバレエ版ロミオとジュリエット、正直あんまり好きじゃなかったかもしれません。

熊川氏の改訂や作品作りはこれまではいいなぁと思うことばっかりだったのですが、ちょっと今回の作品は好みではない部分が多かったかな…と思いました。

特に違和感があったのは、ティボルトがとことん悪役として描かれている所でしょうか…酔っぱらって?酒瓶を割って、挙句とんでもない不意打ちでマキューシオを殺害するシーンは結構衝撃的でした。

また、ロザラインがティボルトの彼女という設定になっており、ロザラインを物語でより重要な登場人物として描く方法は面白かったのですが、ティボルトが死んだ後に嘆くシーンも母親じゃなくロザラインに代わっており、それによって両家の争いである印象がより薄くなっているような。むしろここのシーンでロザラインも自害ぐらいするのかと思ったら、そこまではいかなくって、個人的には中途半端に見えました。

あとは、私だけかもしれませんが、マキューシオの印象がやや薄かったのが残念でした。ベンヴォ―リオのソロの方が多かったような気がして、途中までどっちがマキューシオなのかはっきりとわからなくて、ティボルトに向かっていったところでやっとわかりました。

 

ただ、ロミオとジュリエットプロコフィエフの音楽って、マクミラン版のロミオとジュリエットの振り付けだったり、この部分の音楽だとこういうシーンのこの踊りがくる、って、見る側の考えも結構固定されてしまっているところがあると思うのですが、そこの予想を裏切る音楽の使い方や演出をしている場面が多かったのが印象的で、他にも細部の描き方が丁寧で良かったと思うところはとても多かったです。

 

ジュリエットの飯島さんはすごく可憐で可愛らしくて、1幕は幼く、2幕は大人びて成長している様子が非常に良く表現されていて演技達者だなぁと思いました。

ロミオの山本さんもともに良かったですが、より、ロザラインが印象的だったかな…日髙さんの存在感がすごかったです…パーティーのシーン前にロザラインとロミオ、ティボルト、ベンヴォ―リオがカトルで踊るシーンの多彩なポー・ド・ブラに見惚れて、ティボルトの死を嘆くシーンは数日たっても目に焼き付いているような気さえしました。

舞台セットも衣装もさすがKバレエと思う凝り具合、2階と1階をうまく使った演出がとても良かったと思いました。

 

以下、メモ。

 

1幕

・紗幕は広間のシーン、影で剣?が描かれている?序曲途中で赤いライトで血染めのように光る演出。序曲に、マクミラン版だと大公のエスカラスが序盤すぐに両家の争いを止めて手だけを左右にびーっと動かす印象的なシーンに使われている曲を演奏していて、本編ではそのシーンはなくなっていた。

・幕明けすぐにマンドリンの、よくジュリエットの友人達が踊るときに使われる曲でロミオとロザラインがやり取りする場面。

・街の人々が喧嘩をしだす場面は女性たちのいさかいの場面から始まるのが新しかった。ロザラインも気が強くて、ヴェローナの女性役の人と殴り合い、その後両家の父親達どころか奥方もにらみ合いの場面が。この場面、誰も死んでいる様子が無く、死体を重ねるシーンもなし。

・ベンヴォ―リオが青い衣装、マキューシオが黄色い衣装

・ジュリエット登場シーン、最初から乳母がいるのではなく、途中から登場。最初の衣装はピンク。父親に首飾りを与えられて子供っぽく喜ぶシーン、婚約者として?パリスの肖像画を見せられて、明確につーんと嫌よ!と言った様子。

・ロザラインがティボルトと恋人であるような描写。(隠しているのか?)

・パーティーシーン前にロザライン、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォ―リオが仮面なしで踊るカトルのシーンあり。その後、仮面をつけ、照明で窓を表現してパーティーの広間の場面へ移行するのが印象的で美しい演出だった。

・キャピュレット家のテーマでは、長身の剣を持った甲冑姿の男性2人が踊る剣舞。ロザラインも一緒に踊る。大抵パーティー出席者が隊列で正面向きで踊るシーンになりがちだから、この演出はすごく新しいなと思った。重厚だし悪くない。

・ジュリエットは2階から登場、パリスも肖像画でなく実物が登場。

ロミオとジュリエットは舞台右下と2階部分左上で出会う。ピンスポットが比較的長めにあたり、結構印象的な場面で良かった。またそれぞれソロの踊りがあった後、2人が正面向きで横並びに立つ場面が良かった。割と自然だったし、表情が見えて、2人がお互いを気にしている様子もよくわかる。

・乳母はジュリエットを助けてあげている描写があり。

・バルコニーのパ・ド・ドゥ。バルコニーは右側。パ・ド・ドゥ後に幕。(2幕ものになっているから、どこで切るのかと思っていたら、ここはマクミラン版とかと一緒でした。)

 

2幕

・街の広場はお祭りのような様子?マンドリンダンスを赤黒タイツの道化みたいな人たちが踊るシーン。

・秘密の結婚式でロミオは僧から十字架を受け取る。

・お祭り?中に酔っぱらってか?酒瓶を2階から1階に落とすティボルト。非常に態度悪い…マキューシオとやり合って、帰ると見せかけてマキューシオを刺す、すごく卑怯な…。すがるマキューシオをはねのけすらして大層な悪役描写。マキューシオが刺される場面はロミオもベンヴォ―リオも目撃していない?

・ティボルトの首を刺したロミオはベンヴォ―リオに連れられてすぐに退場。ティボルトの死体に、ヴェローナの街の女性のリーダー格?の女性が唾を吐きかける場面あり。ロザラインの嘆きのシーン、周りの人に剣を振り回すような場面があり、さながらジゼルの狂乱シーン。

ロミオとジュリエットの後朝のシーン。ロミオは十字架を首から下げていたが、出ていく前にジュリエットにそれをあげる。部屋にはドレスのマネキンがあったが、ロミオにドレスを叩きつけるような場面があり…?(私、結婚させられてしまうわ!みたいな感じか…?)ロミオが出ていった後、結婚を迫られて父親に殴られるシーン。(父親も踊る場面があったかな、)母親は助けてくれず。

・ロミオに仮死状態になることを知らせる手紙をジュリエット自身が書く演出が良かった。

・ジュリエットが教会に走るシーンとかパリスに会うシーンまでずっと同じネグリジェみたいな衣装なのがちょっと違和感…?

・ジュリエットが一人ロミオからもらった十字架を薬の小瓶にかけると、2階の道に2人で寄り添って歩くロミオとジュリエットの姿が現われて…幸せだったころを思い出すようなシーンがジュリエットに決意をさせる。ここがとてもわかりやすくてよかった。

・薬を飲んだジュリエットはベットに仰向けで倒れる。小瓶は枕の下へ隠し、小刀は傍らに?足を開いたまま寝ていたのがちょっとびっくり。ジュリエット友人すぐ気づかないかな。

・ジュリエットの手紙が暴漢に?スリに?襲われてメッセンジャーが殺されてしまったことで届けられないという場面、ベンヴォ―リオからロミオにジュリエットの死を聞かされる場面が入るのが分かりやすく良かった。

・墓地に担架のような装置で担がれて運ばれるジュリエットが、担架でおろされてそのままなのが若干の違和感。

ロミオとジュリエットは2人重なった状態で死。そのまま幕。