横浜バレエフェスティバルの前夜祭と銘打たれた、舞台上に設置された座席からダンサーのパフォーマンスを間近に見ることができるという企画のチケットを運よく取ることができました。
100席限定で、サイトに掲載された広報以外は見かけなかったのですが、気づいてよかったです。
本公演で一番見たいと思っていたロイヤルの高田茜さんの降板情報が入ってから、こまめにサイトをチェックしていたからだと思います。。。
降板、大変残念でした。。。
翌日には本公演が行われる神奈川県民ホール・大ホールの舞台上が座席になるということですが、どんな感じか予想もつかず、割と緊張しながら会場に行きました。
舞台上には客席側の正面と左右で舞台を囲むようにコの字型に座席が配置されていて、観客はあらかじめチケットに書かれた整理番号順に並んで順に舞台上にあがり、自由に席を選ぶことができました。
私は舞台正面側の席を選んだのですが、場所によってはダンサーを横から見ることができることになります。
後から考えたらそんなポジションから舞台を見ることなんてそうそうないだろうから、そちらにしても良かったかも、という気になりました…
ダンサー達は舞台奥でアップをはじめていたのですが、その時点で既に至近距離でドキドキしました。
演目(クリックで拡大)
パキータは通し稽古ということで、途中で指導のため止めるかも、ということでしたが、結局ほぼそのまま通しで一度踊ってくれた形でした。
主役の前田紗江さん、中尾太亮さんとも、優雅で気品あふれる踊りでした。
ただ、全くの個人的な好みですが、前田は踊ってる間眉根を寄せ過ぎではないだろうか…踊られている間、それが気になってしまいました…。
中尾さんの連続アントルシャシスが美しく、目の前で観れた席だった方々を羨ましく思っていました。
ジュンヌバレエYOKOHAMAは息があっていて華やかで、中では中島さんのヴァリエーションがとてもよかったです。
息づかいまで感じられそうなすぐ近くまでダンサーが来るのでこちらも思わず息を詰めてしまいました。
井関エレナさんのアレルキナーダのヴァリエーションは、可愛らしさプラス、柔軟性と技巧に優れた踊りを見せてくれました。
二山治雄さんのラ・バヤデールの男性バリエーションはローザンヌの優勝ヴァリエーションです。
初っ端音にのれず?あわててやり直すというシーンもあり、彼の可愛らしいキャラクターが垣間見えました。
この至近距離でも着地音のしない柔らかなジャンプで、ローザンヌ当時の踊りは何度も動画で見ていましたが、それよりも力強さが増した踊りになったように思いました。
公演直前にハンブルクバレエ団のプリンシパルに昇格した、菅井円加さんのライモンダの女性ヴァリエーション、こちらもローザンヌの優勝ヴァリエーションです。
全体的に流し気味の踊りに感じましたが、相変わらずちょっとした跳躍が超人的でした。
ただ、普段はこの跳躍を注目しがちだったところ、優雅さや優れたボディコントロールを見ることができたのも発見でした。
ラストは、整理番号の書かれたチケットの半券で抽選をして、当たった人にはサインのプレゼント、という企画がありました。
菅井円加さんがくじを引いたところ菅井自身のお母様の番号を引き当てたようでした。
すごい確率ですね…!
超至近距離でダンサーを見ることができ、またダンサーの素顔も垣間見ることができて、とても面白い試みでした。