Ballet Muse -バレエの美神2021- Bプログラムを観てきました。
倉永美沙さんが見たくて取った公演でした。
感想をまとめるまで時間が経ってしまったのでメモ程度です…
キャストチェンジなどによる調整が大変そうだった印象の公演です…。
関連記事が既に見れなくなってしまっている気がしますが、妊娠や個人的事情のため出演キャンセル、所属バレエ団の新作のため出演キャンセル、ケガのため負担の少ないパ・ド・ドゥに変更…と、これの調整、主催者は相当な苦労があったのではないかと思います…
キャスト
「海賊」よりパ・ド・ドゥ
アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ/ニキータ・チェトヴェリコフ
2人とも上体の厚みのある動きがとても美しかったです。
ニキータ・チェトヴェリコフはラスト、グラン・ジュテでの退場まで見せてくれました。
「バヤデルカ」よりニキヤのソロ
アリョーナ・コワリョーワ
ガラ公演で踊られるのはとても珍しいヴァリエーションですね。
そもそも「愛の伝説」のメフメネ・バヌーのソロだったはずで、それもまた珍しかったと思います。メフメネ・バヌーのソロ、楽しみにしていたのですが…
ニキヤソロ、動きが少し小さめに見えましたが、良かったです。花籠を舞台袖で受け取って踊っていました。途中で花が一つ落ちてしまうトラブルがあり。
音源が面白かったです。本物の公演の音源そのままなのか、拍手も録音されていたような気がします。
「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」
ナターシャ・マイヤー/ヤコブ・フェイフェルリック
何となくアイスダンスのような印象を受けました。
2人バラバラの動きから始まり、両手を上にあげたポーズが印象的。2人で手をつないでからペアでの踊り、止まることがほぼなくリフト続きで見ごたえがありました。
エレオノーラ・セヴェナルド/デニス・ロヂキン
あまり感想なく。ロヂキンが一番の客寄せキャストだろうと思うのですが、彼の踊りは非常に省エネ感あり。
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
倉永美沙/アンジェロ・グレコ
音楽性にあふれていてすごく良かったです。多分この公演で一番良かった。2人の息がぴったり。倉永さん、本当に小柄なのに、踊り始めると一歩が、一つの動きがとても大きくて非常に大きく見えて、舞台が狭く見えるくらい。アンジェロ・グレコはやや踊りが粗め?ですが笑顔がキュートでした。
「白鳥の湖」第1幕2場よりアダージョ
アリョーナ・コワリョーワ/デニス・ドミトリエフ
イマイチ。あまり感想なく。この2人はあまり組んだことがないのかな。ややぎこちなさを感じ、ただでさえ抜粋だというのに物語を感じられなかった感じ。
「ハーモニー」より
倉永美沙/アンジェロ・グレコ
女性が、男性が触れようとした手を振り払ったり…男女の切ない間を描いた作品でしょうか。物語が止まるような瞬間が無く、流れるような滑らかな踊りが良かったなぁと思いました。
「シルヴィア」よりパ・ド・ドゥ
ナターシャ・マイヤー/ヤコブ・フェイフェルリック
ナターシャ・マイヤーがよく、ユニゾンの足技とアチチュードがとても美しかったです。
「ウィズアウト・ワーズ」より
アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ/ニキータ・チェトヴェリコフ
良かったです。ナチョ・ドゥアトの作品。さすが音ハメが気持ちい。やや組体操チックのような?静かで、ゆっくりしているけれど、体のパーツを部品のように動かしている感じ。
「ライモンダ」よりアダージョ
アリョーナ・コワリョーワ/デニス・ドミトリエフ
とても良かった。
「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
エレオノーラ・セヴェナルド/デニス・ロヂキン
エレオノーラ・セヴェナルドがとても良かったです。ポーズが美しくてキラキラ。フェッテは前半全部ダブル、後半は手をアン・オーにまで。(どうでもいいことですがキトリの扇がやけに大きいサイズに見えました。)
ロヂキンは相変わらず省エネ感。
2人の衣装も素敵でした。
ラストは出演者全員でそれぞれ抜粋的な踊り?を踊ってくれて、そこがとても見ごたえがあって良かったです。
(出演者全員で並ぶと、余計倉永さんの小柄さが目立ちました。)