東京バレエ団の白鳥の湖を観てきました。ブルメイステル版です。
音楽の順番構成などを、チャイコフスキーのオリジナルの構成に立ち戻って作成されたというこの版、ストーリーもわかりやすい構成でした。
キャスト
ブルメイステル版メモ
・百合の花を摘むオデットがロットバルトに白鳥に変えられるプロローグあり
・1幕、長椅子の上に立って登場する王子
・1幕パ・ド・トロワ→パ・ド・カトル(男女2人ずつ)
・1幕の王子ソロと女性群舞?が、大抵3幕のオディール登場とパ・ド・ドゥの際に使用される曲を使っている
・2幕、オデットは羽を一枚落として去っていく。3幕でこの羽をオディールに渡してしまう王子
・5人の道化、色違いの衣装がかわいい
・3幕の各国の民族舞踊を踊るのはロットバルトの手下という設定、スペインの踊りやマズルカで踊りで女性のソリストとオディールが入れ替わって誑かすような演出あり
・3幕、黒鳥と王子のパ・ド・ドゥはチャイコフスキーのパ・ド・ドゥの曲、黒鳥のヴァリエーションとコーダのフェッテも違う曲を使っている(フェッテは熊川版の白鳥でも使用されている曲だけど、何の曲だかわかりません…)
・4幕で黒鳥は出てこない
・ラスト、ロットバルトに打ち勝った王子とオデット、オデットは人間に戻り、幕
来月、新国立のピーター・ライト版も見るので別の版も見ておきたいな、と思って見に行きました。良かったです。
上野さんのオデット・オディールはキュートで可愛かったです。
オディールの踊りの方がとても良かったです。ドゥヴァンもデリエールもアチチュードが美しくて…リフトで、ドゥヴァン・アチチュードからのアロンジェが素晴らしかったです。
オデットは正直好みの踊りではなかったです。手首から先、手先の動きがちょっと独特に見えました。アラベスクが突っ込んでいくように見えてしまったり、上半身の動きが物足りなかったような気がしました。
王子の柄本さんとは、組んで踊ることが多いからか息があっていて、3幕の難しそうなリフトも安心して見られました。
もともと3幕が特徴的な版かと思いますが、特に群舞や民族舞踊がすごく良かったので見ていてとても楽しかったです。
スペインの伝田さんの踊りの上半身の動きがとても美しくて素晴らしかったです。いやー、もう一回踊りを拝見したいです。
あと、ナポリの踊りも良かったです。最後のコーダでナポリのタンバリンがリズムを刻んでいるのがとても盛り上がりました。
3幕終わりにもカーテンコールがあり、煌びやかでした。
1幕の舞台装置も、秋らしさがあって時期にもあっていて素敵でした。
振り付けが、左右対称で同じ振りを繰り返しているものが多かったり、ポーズを見せるものが多かったり、クラシックらしいというか、勝手に「眠り」の踊りのような雰囲気を感じました。中でもパ・ド・カトルが、パ・ド・トロワとして踊られる時よりもかなりゆったりしたテンポで、振り付けとポーズが印象に残る踊りでした。中川さんのポーズがとても美しく、秋山さんの軽快なソロがステキでした。